Mediatek CPU(SoC)搭載スマートフォンの性能一覧

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いわゆる中華スマホや中華タブレットだけでは無く、最近は国内の端末でもよく見かけるようになった会社「MediaTek」とそのMediaTekが製造するSoC「MT****」。彼らのSoCには多数の種類が存在しているので、正直、何が何だか分からなくなることも多いだろう。そこで、今回はMediaTekのSoCを一覧にまとめてみることにした。

そもそもMediaTekって何者?

MediaTekは、台湾のファブレス(自社の工場を持たない)メーカーである。中国向けのスマートフォンSoC市場で圧倒的なシェアを持っている。その理由は、彼らのチップが格安であるからだ。格安であるからといって、性能が低いわけではない。彼らがチップを安く出来るひとつの要因は、通常必要となるクアルコムへの3GやLTEの技術に関するライセンス費用を払う必要が無いためである(一応、契約上は「MediaTekは特許料の代わりにMediaTekと取引している中国のメーカーに関する情報をクアルコムへ提供し、クアルコムはそれらメーカーに対し特許料を請求できる」ということになっている模様)。

ということで、MediaTekは今や格安スマートフォンには欠かせない存在となった。LTEに関する包括契約をNTTドコモと締結し、現在はLTE対応のチップセットも多く販売している。

気になるMediaTekの性能は?

MediaTekは2015年5月現在、次のようなSoCを販売している。それぞれの性能は次の通りだ。なお、「6」から始まるものはスマートフォン用、「8」から始まるものはタブレット用である。また、下記には記載していないが、最後に「M」がつくものは廉価版で、クロック数が抑えられている場合が多い。

Soc名 ビット数 ベース クロック数 コア数 備考
MT6572 32Bit Cortex-A7 1.3GHz 2コア
(デュアル)

大量の廉価版スマホに使用されている。Antutuは11,000くらい。

MT6582 32Bit Cortex-A7 1.3Ghz 4コア
(クアッド)

上記MT6572の4コア版。
Antutuは17,000くらい。

MT6592 32Bit Coretex-A7 1.7GHz 8コア
(オクタ)
Antutu 27,000程度。1.7GHz版はSnapdragon 600並、2.0GHz版はSnapdragon 800並の性能を誇る。
Elephone P3000sのように、MT6290(通信モデム)と組み合わせLTEに対応したものも多い。
MT6595 32Bit Cortex-A17×4+Cortex-A7×4

A17:2.5GHz
17: 1.7GHz

8コア
(オクタ)
いわゆる「big.LITTLE」対応機種(A17とA7を組み合わせることで、省電力をパフォーマンスを両立した)。
Meizu MX4が採用。Antutuは48,000程度で、非常に高い性能を誇る。また、MediaTekのSoCで最初にLTEに対応。
MT6732 64Bit Cortex-A53 1.5GHz 4コア
(クアッド)
MTK発の64Bit対応SoC。Xperia E4gが採用。Antutuは38,000程度。
MT6752 64Bit Cortex-A53 1.7GHz 8コア
(オクタ)
Xperia E4が採用。Antutuは39,000程度で、Snapdragon 801に匹敵。
MT6735 64Bit Cortex-A53 1.5GHz 4コア
(クアッド)
MT6732がCDMA2000やTD-SCDMAに対応した形。
MT6753 64Bit Cortex-A53 1.5GHz 8コア
(クアッド)
MT6752がCDMA2000やTD-SCDMAに対応した形。ただし、なぜかMT6752よりもダウンクロックしている。
MT6795 64Bit Cortex-A53 2.2GHz 8コア
(クアッド)
詳細は未だ不明だが、Antutuは50,000超えを誇り、Snapdragon 810に匹敵するという。

ということで、現状の最強はMT6795(32ビットのMediatek SoCで最強)、もう少しで最強となるのがMT6795(64ビットで最強)である、というのが超要約である。その他は……都度この表を見て、スペックがどの程度なのかを照らし合わせて欲しい。

2015年、MediaTekの戦略とは

MediaTekの2015年は、次の(よく示される)スライドに現されている。

mediatek-2015

横軸は年代、縦軸は「3G(エントリー端末)向け」「4G(エントリー端末)向け」「4G(メインストリーム端末)向け」「4G(ハイエント端末)向け」という、彼らのターゲット区分が示されている。

これによれば、今年の戦略は、「メインストリーム」及び「ハイエント」への進出であり、Snapdragonが多数を占めている市場を目指す、ということだろうか。また、CDMA2000への対応を行うことで、「4G」の地理的拡大を目指すことも明確に示されている。「世界中の4G/LTEへの対応」と「ハイスペック化」こそが、MediaTekの2015年なのだろう。