アリペイへの登録が日本のクレジットカードだけで可能に!現地口座いらずなTour Passに登録する

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なんとびっくり、アリペイへの登録が日本のクレジットカードでも可能となった。これまでは一生懸命頑張って中国の現地口座を取得しなければ、アリペイやWeChat Payを使うことが出来なかったのに対して、「外国人の不便を解消し、キャッシュレス決済を味わってもらうために」外国人にも条件付きで開放されたのだ。アリペイ・WeChat Pay双方とも対応をするようであるが、現時点ではアリペイのみが具体的な機能として実装されている。さっそく、試してみた。

アリペイの「Tour Pass」

今回発表されたのは、「Tour Pass」という、外国人が外国発行のクレジットカードを登録してアリペイを使えるようになるサービス(アリペイのミニプログラムとし提供されている)。

さっそく試してみた。

アリペイを起動すると……Tour Passがない

私のアリペイは、既に中国の現地口座でアクティベーションが済んでいるものである。そのせいか、アリペイを起動しても、言語設定を英語に変更しても、「Tour Pass」のメニューが表示されることがなかった……。

うーん、困った。そこで検索欄から「Tour Pass」で検索してみることに。

検索欄で入力すると「Tour Pass」が出てきた

検索欄から入力をすると、無事Tour Passが表示された。

Tour Passは「上海銀行」のプリペイドカード扱い

提供元は上海銀行となっていて、どうやら外国発行のクレジットカードを直接登録するわけではなく、上海銀行発行の仮想デビッドカードに一度チャージをされたあと、その仮想デビットカードを使うような形となる模様。実際に起動してみると、カードのデザインからも上海銀行のプリペイドカードとして登録されていることが分かる。

試しにTour Passに100元をチャージ

チャージの仕組みが分かりづらいが、「Select Amount」から金額を選択するとチャージ画面へと遷移する。

国籍、パスポート番号、フルネーム、誕生日、中国ビザの写真と登録するクレジットカードの情報を入力すればOK。

なお、日本人の場合は中国へはビザフリーで渡航出来るため、写真はパスポートをそのまま添付すればOK。

気になるアリペイ「Tour Pass」の提供条件

入力を終えて次の画面へ遷移すると、サービスの同意書が表示される。ここで初めてTour Passの提供条件が明らかとなった。曰く次のような形だ。

  • このプリペイドカードは上海銀行から提供されている
  • 2019年12月31日まで(この日を含んで)プリペイドカードへのチャージは無料
  • クレジットカードから引き落とされる邦貨換算額は、上海銀行の指定する為替レートによって変動する
  • プリペイドカードは90日間のみ有効であり、90日を過ぎると自動的にキャンセルされ、残高はクレジットカードに引き戻される

今後も無料で提供されるかどうかは不明であるものの、プリペイドカードとしては妥当な機能となっている。90日を過ぎたあとにきちんと返却されるかが恐いものの、上海銀行が提供しているのであれば基本的には問題ないであろう。

Tour Passに残高が反映された

私の場合現地の銀行口座で実名認証が完了しているためかもしれないが、残高は即時に反映された。今日は2019年11月8日なので、たしかに90日間有効となっている。

カード選択画面へも「Bank of Shanghai Debit Card」として反映された

アリペイでは実際に使用するカードを利用のたびに選択することが出来るのだが、カードの選択画面でもこのように「Bank of Shanghai Debit Card」として反映された。現地で利用出来るかどうかはまだ分からないものの、ここまで進めば確実に利用できる匂いがする。

WeChat Payの対応にも期待

今回はアリペイの「Tour Pass」のみが実際に利用可能であるものの、「WeChat Pay」でも同様の機能が展開される見込みである。実のところ中国でのアリペイ利用機会は(少なくとも私は)あまり多くなく、大半のシチュエーションにおいてWeChat Payを使用している。なのでWeChat Payにはさっさと対応をしてもらいたいのだが、熾烈な利用競争のなかで猛烈な追い上げをしている「WeChat Pay」に対して、外国人をいち早く取り込むというのがアリペイの戦略なのかもしれない。

中国のQRコード決済というのは散々に取り上げられてはいたものの、実際に外国人が利用するにはハードルが非常に高く、ほとんどの方は利用したことがないのではないか。正直、中国のQRコード決済が何らか特別であるような気は何度利用してみてもほとんど分からない(Origami Payや楽天ペイと比べてPOSでの反応速度が速いくらい)のだが、現地での旅行は格段と楽になりそうだ。

上海銀行のレートが若干気になるが、レートによっては「現地で人民元を引き出し、現地口座にいれて利用する」というスタイルから、この「Tour Pass」利用へと切りかえるかもしれない。この100元のチャージがクレジットカードに反映され、レートが確認出来るようになるのを待ちたい。

執筆者紹介

Thir

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