リチウムイオン電池が含まれるタブレットやスマホなどの商品を中国などの海外へ送付する方法 ーー中国通販の返品処理でオススメ
Gearbest等の中国通販で購入し、製品に不具合がある場合に返品をしなくてはならない場合、その発送方法には困ってしまうものである。
というのも、リチウムイオン電池を内蔵しているため、多くの配送業者は「拒否」をしてしまうからだ。しかしEMSなら安価にリチウムイオン電池を内蔵している商品を返品することが可能だ。その理由と方法を解説する。
リチウムイオン電池が内蔵された商品の郵便での取扱
まず注意して欲しいのは、ゆうパックとEMS・国際郵便でのリチウムイオン電池の扱い方は全く異なっているということ。
前者は郵便が定めた方法で送らなくてはならないのに対して、EMS・国際郵便の場合にはIATA(国際航空運送協会)が定めた基準に準拠しており、このIATAの基準では、以下の通り定められている。
IATAによるリチウムイオン電池の扱い
端的に言えば、リチウムイオン電池が機器に内蔵されている場合は、「非危険物扱い」となり、特段の申請は不要ということである。
詳細は下記DHLが公開しているIATAの基準を確認いただきたいが、たとえばスマホやタブレットを返品する際には、上記の基準が適用される。正確に言うとIATAの基準のうち、リチウムイオン電池の扱いを規定しているPI 967 Section II上、「非危険物扱い」と規定されているため、特段の申請は不要となる。
(参考: DHLの早見表)

EMS・国際郵便・国際小包での価格比較
仮に500g程度(スマホやタブレット)の商品を中国に送付する場合の各手法での価格はこんな感じである。
発送方法 | 価格 |
---|---|
EMS | 1,400円 |
国際eパケット | 980円 |
国際eパケットライト | 770円 |
国際小包 | 1,700円 |
通常郵便-小型包装物 | 750円 |
正直通常郵便で発送するのが一番安いのだが、この中でトラッキングに対応しているのはEMSと国際小包のみ。従って、EMSを選択するのが最も良い。
EMS発送時のリチウムイオン電池が内蔵されている点に関する補記
EMSで発送をする場合、発送物の詳細を記入する必要がある。その際、当該の欄に下記のような記述を行う。
NOT RESTRICTED Lithium ion batteries as per PI 967 Section II

「この商品はIATAがいうリチウムイオン電池内蔵商品の取り扱いのうち、PI967のセクションIIに該当しており、リチウムイオン電池内蔵商品としての規制を受けない」旨の記載を行っているわけだ。
上記を行えば、リチウムイオン電池が原因となって郵送が拒否されることもなく、スムーズに送付することが出来る。ただし、「そもそも電子機器の送付自体がNGの国」(インドなど)もあるため、このような事例に関しては郵便局のウェブサイトを漁るか、「こういうものを送付しようとおもっているのだが、どうすれば良いか」というのを予め郵便局に問い合わせることをオススメする。
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