OBSの配信をWebカメラ化し、TeamsやSkype、Zoomに出力することができる「VirtualCam」はテレワークに便利
OBSは非常に便利な配信ソフトウェアで、HDMIキャプチャボードから映像を拾うだけではなく、そこにさまざまなものを合成して載せることが可能だ。
シーン機能を用いれば、例えば「退席中」のときは画面に「退席中」という文字を表示させる、プレゼンをするときには、ピクチャインピクチャで画面の下に自分が写っているようにする……など、様々なものを合成したりすることができる。
今回は、このOBSを「OBS-VirtualCam」を使って、実際にOBSからこれらの配信をTeamsやZoomへと出力してみたい。
OBSとOBS-VirtualCamをインストールする
OBSについて多くを語ることはしない。以下よりダウンロード&インストールをすれば問題はないだろう。
OBS-VirtualCamは、以下よりダウンロードが可能だ。「Releases」の最も新しいものを選択しておけば問題はない。私がみたときには、OBS-VirtualCam 2.0.4であった。
画面の下部にインストーラー形式での配布が行われている(OBS-VirtualCam2.0.4-Installer.exe等)ので、こちらからインストーラーをダウンロードし、インストールをしよう。
OBS-VirtualCamを設定する
OBS-VirtualCamの設定は極めて単純である。まず、OBSの「ツール」から「VirtualCam」を選択しよう。
次に、設定画面が表示される。
それぞれについて簡単に説明すると、次のような形だ。
オプション | 内容 | 推奨設定 |
---|---|---|
AutoStart | OBS起動時にVirtualCamを自動起動する場合、チェック | チェック |
Horizontal Flip | 映像を反転させる | アプリ次第(詳細はこちら) |
Keep Aspect Ratio | 縦横比を維持 | 不要 |
続く、Target Cameraには、配信先とするカメラを設定する。OBS-Camera~OBS-Camera4(インストール時の設定による)をターゲットとして選択することが可能だ。
最後の、BufferedFramesは、環境を見ながらではあるものの、音とのズレが発生する可能性を考えると、0としておくのが妥当であろう。まあ、ビデオ会議であれば大きな音ズレ(リップシンク)はあまり大きな問題とはならないと思うが……。
ここまで終えたら、「Start」をクリックして、OBS Cameraをスタートしよう。
実際にOBS VirtualCam経由でTeamsとZoomに配信してみる
OBS VirtualCam + Teams
OBSの画面はこんな感じである。
一方、OBS-Cameraでは、このように写る。
反転しているように見えるが問題はない。これあくまでも、iPhoneの自撮り等と同じように、鏡のような動作をするためにTeamsが自分のビューだけを反転させているためである。
OBS VirtualCam + Zoom
続いては、こんな形で、「離席中」が表示されているものを使う。
Zoomではこんな形に写る。これも、反転してしまっているが、別の人から見れば通常通りに表示されているので、安心して問題ない。
例えばプレゼンの中にワイプを入れて自分の顔を表示させたり、クロマキーを使ってOBSで合成をする等、OBSの様々な機能をウェブカメラとして使用することができるのは、快適なテレワークにも使えそうだ。
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