空気質(PM2.5・AQI)の状態を把握出来るXiaomi製のポータブルなスマートデバイスを試す

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世の中には、温度や気温を把握出来るスマートデバイスは多く存在しているが、空気質(PM2.5)の状態までを把握することが出来るデバイスはそんなに存在していない。
そんな中、安価にPM2.5(空気質)の状態を確認することが出来るのが、「Xiaomi PM2.5測定器」である。今回は、こちらのデバイスをレビューしていきたい。

ちなみに、PM2.5を測定できる機械は非常に高価格なのだが、本製品はなんとbanggoodでは日本への送料込みでも¥9,876で販売されている。

Amazonでも販売されているが、若干高価。また、Banggoodでの購入方法は、下記のページをご参照いただきたい。

そもそも、Xiaomi 空気質測定器とは? — PM2.5/AQI/温度/湿度/TVOC/CO2濃度が測れる優れもの

Xiaomiの空気質測定器は、PM2.5/AQIだけではなく、シックハウス症候群などの原因となるものといわれるTVOC(総揮発性有機化合物量)やCO2濃度を測ることが出来る、「その場にいる環境が、どれほど健康に対して影響があるか」を一目で理解・確認することが出来るデバイスである。

空気質測定器のユースケース・使い道

非常に小型であるため、持ち運びも容易。さらに、スマホとペアリングをすることで、スマホで通知を受けることも可能。
従って、自宅にただ飾っておくだけでは無く、下記のような使用が出来るのではないかと考えている

  • 外出時に持ち歩き、空気質が悪化している際にスマホで通知を受け、マスクを付ける
  • 海外旅行に持っていき、ホテルの湿度が低い場合には、加湿する
  • 旅行の際に持ち歩き、空気質が悪化している際にマスクを付ける

個人的には、室内にずっと置いておくよりも、持ち運びをして花粉や黄砂などで空気質が悪化している際に対処をする……というのが、非常に有効な使い方なのではないかと考えている。もちろん、車の中においたり、自宅において空気清浄機をつける基準とするのもアリだと思うが、空気清浄機は24時間つけっぱなしというのが主流だと思うので、私としては外出時に持ち歩きたい。

外装

デバイスの外装は大変に綺麗だ。裏面には中国語で、空気質を計ることが出来る機材であることが記載されている。

開封

大きさはこのような形になっており、机の上に立てることが可能。上についているのはオンオフボタンであり、オフを選択すると画面をオフにするか、それとも電源自体をオフとするかが選択出来る。

寝室に置いておく、などの場合には、電源自体をオフとはせず、画面のみを就寝の際にはオフとする……などと使えそう。

裏面は、USB Type-Cの充電端子がついている。もちろんケーブルも同梱されている。

Xiaomi PM2.5(AQI) 空気質測定器を初期設定する

言語とWi-Fiの設定

このデバイスはWi-Fiに接続したり、Xiaomi Smart Homeアプリと接続することで、インターネットから情報を引っ張ってきたり、スマホで通知を受けることが可能だ。従って、初期設定も比較的ボリューミーである。

まず、起動すると言語設定。当然、Englishを選ぶ。

続いてはWi-Fiアクセスポイントの設定だ。注意すべきなのは、2.5GHz帯のみしか対応していないこと。パスワードを入力する画面ではqwertyキーボードが表示されるが、タッチパネルの感度は非常に良いため、ヌルヌルと入力することが出来る。

追加設定

これらが終わると、画面はトップへと移り変わる。しかしこれで終わりではない。

画面を一番右までスワイプし、「Settings」を選択しよう。そのあと、下記のような設定画面が出現する。

これを下にスクロール(スワイプ)すると、「Location」が表示される……が、この機能はなんと日本には対応していない(しばらく放置しておくと、Network-Based Positioningは「Japan」となってくれるが、それ以上のことは何も起こらない)。おそらく、ここが設定出来ると、この端末で読み取る空気質・温度・湿度だけではなく、外の天気を表示することが出来るようになるのだが、まあ、設置場所の状態を知りたいというユーザーにとっては不要な機能と割り切ろう。

もうひとつ設定しなくてはならない点がある。それは、「Date & Time」。デフォルトでは北京時間となっており、上記のNetwork-Based PositioningがJapanとなったあとも日本時間には設定してくれないため、手動で設定をしておこう。設定内容は下記の通りだ。

「Automatic time acquisition」をオフとし、代わりにTime Zoneを「Tokyo, Osaka GMT+9」に設定をしておく。これで、正しい時間が表示されるようになる。

実際に空気質・温度・湿度を読み取ってみる

これが、実際に読み取ってみた結果だ。
なお、本デバイスはスワイプをすることでいくつかの表示モードを切り替えることが出来、「一覧表示」「時計」「空気質のみ表示」「温度と湿度」「TVOCとCO2a」「設定」と切り替わる。

時計モード

特に説明は不要であろう。空気質の状態はテキストで表現される。なお、上に「Weather」というボタンがついているが、これはLocationを設定出来ないため、使用することが出来ない。

空気質(AQI)

この状態では空気質は平穏。この状態で、部屋を散らかしてみた。具体的には、Vapeをこの機械の前で盛大に吐いてみた。

すぐさま少し上昇し……

一瞬で真っ赤に。たしかに、機敏に反応をしてくれている。また、おせっかいなことに「serious pollution」と警告まで出してくれる。先ほどまでは「Excellent」や「low」だったのに……。

温度と湿度

温度と湿度の表示も可能。後ろに置いてあるのは電子時計で、こちらの温度と湿度と比較してみると、少し違っている。自宅にある他の温度計・湿度計と比較してみたところ、どうやらXiaomiの本空気質測定器のほうが正しいデータを出しているみたい。

また、こちらもAQIと同様、ただ単に温度や湿度を表示するだけではなく、「Slightly High」(少し温度が高い)、「Humid」(湿度が高い)など、評価の記載もされている。

TVOCとCO2a

TVOCとは、総揮発性有機化合物量のことで、シックハウス症候群などの原因となるものと言われている。建築学会では、400μg/立方メートル以下を推奨しているとのこと。
また、CO2aは、おそらく二酸化炭素濃度を指していると思われる。

なお、この機能は本空気質測定器をType-C充電につなぎ、しばらく放置しておかないと有効とならない(そのため、画面ではinitializeでとまっている)。しばらくすると、initializeが終了し、正常に動作することを確認している。
下記の画像は、inisitalizeが終了したときのもの。

PM2.5 AQI測定器の縦置き

実は、このXiaomiの空気質測定器は縦置きが推奨されていない。というのも、両サイドに空気質測定器が存在しており、縦置きをするとこれを塞いでしまうためだ。しかし、たてに置いた際にはこんなかんじのレイアウトになってくれる。

画像が見づらくて申し訳ないが、グリッドが表示され、そこに全ての情報が記載される形になる。しかしこれよりも、横置きの機能のほうが便利だ。

Xiaomi 空気質測定器の本質は「一覧画面」にあり

一覧表示をすると、設置場所の空気質状態が一目でかつ分かりやすく表示される。ここでもまた、わざと空気質を汚してみた。

ここでもまた、一瞬で真っ赤。やはり空気質を調べるには非常に優れている。

空気質測定器をMi Homeでスマホ連携

本製品はスマホとの連携も可能である。「Mi Home」というアプリをダウンロードし、本製品設定画面の「Mi Home」をクリック、表示されるQRコードをスキャンすることでペアリングが出来る。

ペアリングをすると、このような形でスマホで閲覧をすることが出来る。

この画面では、現在の状態だけではなく、過去の状況もHistoryとして閲覧することが可能だ。従って、どんなタイミング・場面で空気質が悪化したのか、だいたいの想定を付けることが出来る。たとえば朝方に悪くなる、布団を叩くと悪くなる……等。旅行中であれば、「あの場所に行ったら悪くなる」などの当たりを付けることも可能そうだ。

また、スマホへは通知も流れてくる。

これを用いれば、突然の事態にも対応可能だ。

総評 – Xiaomiの空気質測定器は、外出先で使うべきツール

もちろん自宅に置きっぱなしでも良い。時計代わりにもなる。しかしながら、最も真価を発揮するのは外出先ではないだろうか。
飲食店にはタバコくさい場所も多数存在するし、突然空気質が変化することもある。外国であればなおさらだ。そんなとき、かばんにこのデバイスを忍ばせておけば、スマホを見るだけで現在の空気質の状態が分かり、座席位置を変更したり、マスクをしたりと様々な対策を打つことが可能だ。

私の場合、重度の花粉症とぜんそくを持っているので、空気質が悪くなるととたんに体調を崩す傾向にある。とくに旅行に行った際には顕著であり、そのような場合にはマスクを付けたりしているのだが、正直マスクなんてずっとしていたいものではない。そのタイミングを教えてくれるだけでも、このデバイスは助かる。

今のところ、この商品はbanggoodでしか購入出来ない模様。以下より、最新の価格を確かめていただければ幸いである。

Posted by webnetforce