Kindleで自炊書籍を快適に読む方法 – ChainLPを使用した軽量MOBIファイルの作成

2018年7月9日自炊・電子書籍, Windows電子書籍, chainLP, 自炊, Kindle

前回下記の記事では、ChainLPを使用してトリミングの除去や汚れの除去を行い、iPad等で可読性の高いPDFを作成する方法を紹介した。

書籍を自炊して余白カットや汚れ除去をしたPDFにするためのソフト「ChainLP」
書籍をPDFにしただけだと、染みや汚れなどが目立ってしまい、タブレットやE-Ink端末で表示した際に非常に汚いことになる。また、端末によっては余白を除去したいこともあるだろう。こ

ただし、KindleではPDFを読み込むと画面が縮小されてしまうため、MOBIファイルという形式を利用する必要がある。今回は、MOBIファイルを作成する手順を記載することとしたい。

MOBIファイルを作成するために必要な「KindleGen」

MOBIファイルを作成するためには、Amazonが公式に配布している「KindleGen」が必要となる。以下よりダウンロードを行うことが可能。

ダウンロードを終え解凍したら、中に含まれている「kindlegen.exe」のみをchainLPのフォルダに入れる。

MOBIファイルを圧縮する「Kindlestrip」

MOBIファイルをKindleGenを用いて作成すると、なぜか元データの2倍にまで膨れ上がってしまう。これを解消するのが「Kindlestrip」。
Pythonで動くため、Pythonをインストールする必要がある。

Pythonのインストール

Pythonのインストールは、以下のサイトから可能だ。なお、バージョンは2.7.3とすること。Python3系ではKindlestripは動作しない。

なお、PythonのインストールパスはChainLP上で設定しなくてはならない。インストールされた場所を、「編集」の「詳細設定」のうち、「青空テキスト2」タブにある「Kindlegen」項目から設定しておくこと。

python-kindle-w444

Kindlestripのインストール

その後、以下よりKindleStripをダウンロードする。

jefftriplett/kindlestrip
:book: A pip-installable conversion of Paul Durrant's kindlestrip

「kindlestrip.py」のみを、先ほどのKindleGenと同じくChainLPのフォルダ内に格納する。

これで全ての準備は完了だ。

Kindle用のMOBIファイルをChainLPを用いて作成する

基本的な設定は、以下に従えば問題ない。

書籍を自炊して余白カットや汚れ除去をしたPDFにするためのソフト「ChainLP」
書籍をPDFにしただけだと、染みや汚れなどが目立ってしまい、タブレットやE-Ink端末で表示した際に非常に汚いことになる。また、端末によっては余白を除去したいこともあるだろう。こ

Kindleの場合、解像度は「1072×1448」を指定する。また、できる限り余白を削除したいため、「ページ補正」オプションは「コミック優先」ないし「小説優先」を指定し、ノンブルを使用して削除することが望ましい。

あとは、出力形式を「MOBI」に変更し、出力をすればOK。タイトルや著名を入れておけば、Kindleでもこれらがきちんと反映されて表示される。

作成結果

書籍一覧画面

ChainLPで著者名とタイトルを入力しておけば、このようにきちんとKindleでも反映される。

kindle-list-w536

サムネイルを設定すれば、グリッド表示もキレイに。

kindle-grid-w536

Kindleでの書籍表示

こんな感じの仕上がりとなる。

kindle-photo-2-w500

画面いっぱいに文字が表示される形となり、文字サイズが大きくなるため非常に見やすい。また、32GBの内蔵ROMを搭載したマンガモデルやOasisを使えば、かなりの容量を詰め込むことが出来る。

ということで、Kindleを用いる場合には、ChainLPを使って最適なMOBIファイルを作成するのがオススメである。なんだかんだ言ってKindleは電子書籍界のデファクトスタンダード。ここに自炊ファイルを置きたい、という欲望はつねにつきまとうものである。本手法を用いて、Kindleライフを充実させることが出来れば幸いである。