UbuntuにIntel HD Graphics(内蔵GPU)用にIntel公式のOpenCLランタイムをインストールする

2019年11月22日DTV・ffmpegLinux,DTV,Ubuntu

 

UbuntuでOpenCLを要求するソフトウェアを使用する場合、Intel CPUに内蔵されているGPU(Intel HD Graphics)を用いる際には、Intel純正のOpenCLランタイムをインストールする必要がある。今回はそのインストール手順を紹介する。

なお、Broadwell、Skylake, Kaby Lake, Coffee Lake、Apollo Lake, Gemini LakeアーキテクチャのCPUには対応している模様。

必要なパッケージのインストール

次のコマンドを実行して、コンパイル及び環境の確認に必要となるパッケージをインストールしておく。

sudo apt install ocl-icd-libopencl1 opencl-headers clinfo ocl-icd-opencl-dev beignet

インストールされているかどうかの確認

clinfoを用いて、インストールする必要があるかを確認しておこう。

clinfo

結果が次のように表示されていたら、インストールをする必要がある。

  Platform Name     Intel Gen OCL Driver

Intelからランタイムをダウンロードし、インストールする

Intelの公式サイトから、OpenCLのランタイムをダウンロードする。

まず、以下のページに遷移しよう。

ここから、最新のRuntimeのdebファイルをダウンロードすることが可能である。なお、Intel公式が行っているため、インストールにおいてセキュリティ面などの心配をする必要は無い。

現時点での最新版リリースは「intel-opencl_18.40.11622_amd64.deb」だったので、コレをダウンロードした。

その後、インストールをしよう。

dpkg-iintel-opencl_18.40.11622_amd64.deb

インストール結果を確認する

再び、clinfoを実行する。

clinfo

結果が次のように表示されれば成功だ。

Numberof platforms                               1
  Platform Name                                   Intel(R) OpenCL HD Graphics
  Platform Vendor                                 Intel(R) Corporation
  Platform Version                                OpenCL 2.1

Posted by webnetforce