OnyXの「Boox Note」を電子書籍リーダーとして試す(Kindle、自炊PDF)動画レビュー

2018年7月8日デジタルガジェット,自炊・電子書籍Android,電子書籍,ガジェット,Boox Note,OnyX,e-Ink

 

OnyXが新たに出したe-Ink搭載Android端末「Boox Note」を、電子書籍リーダーとして試してみた。
Androidを内蔵していることの魅力は、やはり様々なアプリを使用することができること。とはいえ、世の中に存在しているアプリの99.9%はe-Inkには最適化されていないため、液晶などでは美しく映えるページめくりのアニメーションなどが、Boox Note等e-Inkを用いている端末にとってはうざったらしくてしょうがない存在になったりする。

今回は、KindleアプリとComicCafeアプリを用い、実際に電子書籍リーダーとしての使用感を確認してみた。なお、前編に関しては下記をご確認いただきたい。

写真で説明していくときりがないので、動画を撮影した。三脚を使用せず、片手でカメラを持ちながら、もう片手で操作をしている状況なので、少々見づらいかも知れない……が、その点はご容赦を。

Kindleの使用

OnyXはカスタマイズ版のKindleアプリを配布していて(ホームアプリをデフォルトのものから変更すると、OnyX社製の「App Store」というアプリが出現し、そこからインストールすることが可能)、今回はそのバージョンを使用した。
当然ながらAmazonが保証したアプリではないため、突然使用出来なくなったり、実はアプリから情報が抜かれていた……なんていうことがあるかも知れない。ので、その点には注意が必要。

結論から言えば、動画の通り閲覧に関してはスイスイサクサクである。しかしながら、ハイライトの使用などは少々厳しく、狙ったところにうまくフォーカスが当たらなかったり、うまくカーソルを動かすことが出来ないことが多かった。とはいえ、実用に耐えないということはなく、購入した書籍を読むことに関しては、純正のKindle Paperwhite等と比べても遜色なく利用出来ている。

自炊PDFの使用

今回は、「ComicCafe」という、サーバー側に蓄積しているPDFをAndroidで表示することが出来るソフトウェアを使用した。
アニメーションを全てオフにした上で、元々A4サイズの雑誌である「ハーバードビジネスレビュー」を表示している。

動画では文字が潰れてしまっているように見えるのだが、A4サイズの雑誌も非常に鮮明に読み取ることが出来た。また、描写も非常にスムーズで、画面の端をクリックするとすぐに次のページへと進んでくれる。動画では紹介できていないのだが、ComicCafeに含まれているその他の機能、例えばページも早送り等も問題なく利用することが出来た(ただし、ComicCafeは「黒地に白文字」デザインとなっているので、ボタン等が潰れてしまい見えないことが多数存在する。なので、他にAndroid端末を持っていないと操作はなかなか出来ないかもしれない)。

自炊PDFについては、純正のリーダーアプリからも参照することが出来るのだが、こちらを用いても非常にサクサクと動作をしてくれる。

Boox Noteは電子書籍リーダーとしては「買い」

ということで、Boox Noteを電子書籍端末として見てきたが、基本的には「買い」だと思う。これまでに存在していたe-Ink搭載のAndroid端末は、端末のスペックが低く動作が遅かったり3rd Partyのアプリが満足に動かなかったりすることが非常に多かったが、Boox Noteはこの点をクリアしており、少なくとも主要なアプリに関しては比較的スムーズに動作をしてくれる。
今回はKindleを例に挙げているが、アニメーションをオフにすることができるアプリであれば、同じように満足いく仕上がりになっているのではないかと思う。

では、デジタルノートとしてはどうだろうか。本点は下記に記載をした。

Boox Noteは電子書籍リーダーとしてではなく、いわゆるデジタルノートとしても注目をされている。しかし、個人的にはデジタルノートとしての利用は「NG」だ。あくまでも「電子書籍の閲覧」をメインとして、ただ「メモ書き」も出来る……と捉えておくと、現時点では良いかと思う。

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Posted by webnetforce