Osmo Pocketライクなもう一つのジンバル搭載カメラ「Capture Pocket」がKickstarterで開始
Osmo pocketライクなカメラとしては、先日取り上げた「Snoppa Vmate」のほかにもうひとつ存在している。それがこの「Capture Pocket」。今回はこのCapture Pocketをメインとして取り上げていく。
なお、もうひとつのSnoppa Vmateに関しては、以下の記事で感想を述べているので参考として欲しい。
Capture Pocketの発売元は「FunSnap」
Capture Pocketを発売するのは「FunSnap」という会社で、こちらの会社もSnoppaの際と同様にジンバルを手がける会社である。とくに、格安ジンバルを発売しているのだが、意外とその評判は良い。だいたい、Banggood等では6,000円程度で販売がされている。
Kickstarterでのバックを開始
Kickstarterでは、既にこのCapture Pocketのバックが始まっている。
230シンガポールドル(18,000円)以上のバックで2020年2月の発送となる「Early Bird」なら現在も実施中。ちなみに、通常販売価格は299USDとなる予定だそうだ。
Capture Pocketの性能をOsmo Pocket・Snoppa Vmateと比較
今回はOsmo pocketだけではなく、Snoppa Vmateとも性能を比較。
Capture Pocket | Snoppa Vmate | Osmo Pocket | |
---|---|---|---|
サイズ | 142 x 34x 25 mm | 122 x 37.6 x 32.3mm | 121.9 x 36.9 x 28.6mm |
重量 | 150g | 118g(本体) 164g(ケース付き) | 116g |
バッテリ容量 | 1,100mAh | 1,700mAh | 875mAh |
稼働時間 | 150分(1080p/30fps) | 160分(1080p/30fps/Wi-Fiオフ) | 140分(1080p/30fps) |
充電時間 | 不明 | 60分 | 73分 |
対応モード | 動画、写真、 タイムラプス | 動画、写真、 パノラマ、タイムラプス、 モーションラプス、ハイパーラプス | 動画、写真、 パノラマ、タイムラプス、 モーションラプス、ハイパーラプス |
Wi-Fi | 対応 | 対応 | 非対応 |
Bluetooth | 対応 | 対応 | 非対応 |
内蔵マイク | 対応 | 対応 | 対応 |
外部マイク | 対応 | 対応 (ワイヤレス) | 対応 |
ジンバルのスペック(Snoppa Vmate vs Osmo Pocket)
Capture Pocket | Snoppa Vmate | Osmo Pocket | |
---|---|---|---|
パン軸回転範囲 | -30度〜-300度 | -270度〜+90度 | -230度〜+50度 |
チルト軸回転範囲 | -90度〜50度 | -98度〜50度 | -95度〜50度 |
ロール軸回転範囲 | ±45度 | ±45度 | ±45度 |
カメラ(写真・動画)のスペック(Snoppa Vmate vs Osmo Pocket)
Capture Pocket | Snoppa Vmate | Osmo Pocket | |
---|---|---|---|
イメージセンサー | 1/2.3型CMOS(IMX378) | 1/2.3型CMOS | 1/2.3型CMOS |
有効画素数 | 12M | 12M | 12M |
F値 | 不明 | 2.0固定 | 2.0固定 |
FOV | 81.5度 | 81度 | 80度 |
35mm換算 | 25mm | 26mm | 26mm |
ISO感度 | 不明 | 100-3200 | 100-3200 |
最大画像サイズ | 4000×3000 | 4000×3000 | 4000×3000 |
4K動画撮影 | 最大60p | 24/25/30/47/50/60p | 24/25/40/48/50/60p |
FullHD動画撮影 | 最大60p | 24/25/30/48/50/60/120/240p | 24/25/30/48/50/60/120p |
スローモーション | 最大8倍 | FullHD(2X, 4X, 8X) | FullHD(2X, 4X, 8X) |
ビットレート | 不明 | 200Mbps(H.264) 100Mbps(H.265) | 100Mbps(H.264) |
Capture Pocket自体での操作でISO/EV等を設定可能
ISOやEV等のパラメータはCapture Pocket自体で操作が可能とアナウンスされている。
Capture Pocketの売りは「ワイヤレス対応」と「音声コントロール」
Capture Pocketは標準でワイヤレス(Wi-Fi)に対応しており、Wi-Fiを経由してスマホアプリとの通信が可能となる模様。また、音声コントロールに対応をしており、「Hey Capture Photo」で写真、「Hey Capture Video」で動画、等と操作できる模様。
その他のCapture Pocketの魅力
Kickstarterで紹介されているCapture Pocketの魅力をひとつずつ見ていこう。
1/4ネジ穴搭載
いわゆるカメラ穴、1/4ネジの穴がついているため、様々なアクセサリーへの取り付けが可能となっている。
Osmo Pocketよりもスクリーンが大きい
Osmo Pocketと比較して、Capture Pocketは大画面のスクリーンを搭載している。といっても、このサイズで大きさを競っても仕方がないのではないかと思うが……。
外部マイクへも対応
Capture PocketのUSB-C端子から、外部マイクを接続することが出来るそうだ。この点は魅力的。
一応、Capture Pocket用外部レンズの発売やジョイスティックも予定
Capture PocketのレンズはOsmo Pocketとは互換性がなく、Osmo Pocket用に発売されている外部レンズを装着することは出来ない。ただし、Kickstarter上のコメントで、外部レンズを発売する可能性があることが示唆されていた。
however we will definitely release our capture pocket’s filter lens in the near future.
また、ジョイスティックに関しても、BluetoothでCapture Pocketと接続する形のものを発売する予定だそうだ。
The team will also be planning to launch Bluetooth stick controller. Do note that Capture Pocket’s had in-built Bluetooth capability, hence it also enable controlling with the stick.
Capture Pocketは買いではない
まだまだ機能、とくにスマホアプリ等が解明されていないCapture Pocketであるが、買いではない理由が既に一つ存在する。それはイメージセンサーとして採用されているソニーのIMX378である。
IMX378は、初代Pixel等に採用されていた製品で、もう3年ほど前の商品だ。従って、画質もそれなりであることが容易に想像出来てしまう……IMX378を使ったスマホは多数あるので、そちらを確認して頂ければ分かるであろう。
Osmo PocketやSnoppa Vmateでどのセンサーが使われているのかは不明(おそらくSONYの何かであることは確か)であるが、機能が現時点でも明らかになっていないことに加え、このセンサーであったら私は購入しない。同じような製品が欲しいのであrば、素直にOsmo PocketやSnoppa Vmateを購入するのが得策だろう。