macOS High Sierraで管理者を消した(消えた、通常ユーザーに戻った)場合に、管理者アカウントを復旧をする方法

2018年7月8日Mac関連high sierra,Mac

 

先日ようやくMac OS X(いつの間にかmacOSに名前が変わっていた)のHigh Sierraを入れたのだが、その際に操作を誤って管理者ユーザーが消えてしまった。消えてしまったというか、通常ユーザーに戻ってしまったのだ。

管理者ユーザーがいなくなると、設定メニューの「ロック(鍵)」を外すことが出来なくなるので、ユーザーアカウントを操作することも出来なくなってしまう。

その場合の復旧方法をご紹介(メモがてら)。

macOS High Sierraでは、「resetpassword」は使えない

以前によく使われていたのが、Command+Rを押しながら起動し、復旧モードにしたあとでターミナルを起動、「resetpassword」を使う方法。resetpasswordの画面で「root」を選び、rootのパスワードを変更することで、rootを使用してアカウントの復旧を行うことが出来た。

しかし、High Sierraでは、グラフィカルな「パスワードの再設定」に画面が変わっていて、そこにrootは存在していない。つまり、誤って操作して作られた「通常ユーザー」のパスワードを再設定することはできても、管理者ユーザーを新たに作ったり、rootを使って復旧することも出来ないのである。

シングルユーザーモードを用いたmacOS High Sierraの管理者ユーザー復旧

そこで、シングルユーザーモードを用いて管理者ユーザーを復旧する。

まず、Command+Sを押しながらMacを起動する。
そうすると、GUIは立ち上がらず、文字列がたくさん並んででてくるはずである(コマンドライン)。
ちなみに、このコマンドライン、Retinaだと文字が非常に小さくて大変に見づらい・・・。

コマンドラインが停止したところでエンターをクリックすると、「#」だけが表示されているはずだ。
ここで、次のコマンドを入力する。

mount -uw /
rm /var/db/.AppleSetupDone
reboot

macの初期設定ウィザードが現れる

上記を実施すると、Macの初期設定ウィザードが現れる。が、別にMac自体がリセットされてしまったわけではなく、「初期設定が終わっている」ということをMacが忘れてしまった(意図的に忘れさせた)だけなので心配はいらない。

いつものとおりに進めていくのだが、この時に前のユーザーと混乱しない名称のアカウントで作成をしておこう。Administratorなど、わかりやすい名前が良い。

また、iCloudやTouchIDの設定など、面倒なところは飛ばしてしまっても構わない。

新しく作ったアカウントでログインし、「ユーザーとグループ」を開く

新しく作ったアカウントでログインして、設定画面の「ユーザーとグループ」を開く。
そうすると、「その他のユーザー」というところに、誤って通常ユーザーに戻してしまったユーザーが存在しているはずである。

「変更するにはカギをクリックします」を押した後、当該のユーザーにある「このコンピューターの管理を許可」のチェックボックスをオンにしよう。

これで、無事管理者ユーザーに復帰することが出来る。
なお、先日のroot問題(ユーザー名にrootといれると、管理者ユーザーになれてしまう問題)が残っていてくれたらもっとはやく復旧出来たのに・・・・・・と思ったのは内緒。

Posted by webnetforce