Appleのヘルスケア連動に対応したWi-Fi対応スマート体重計・体組成計「エクリア体組成計 HCS-WFS01」(エレコム)は体重計のベストバイ【レビュー】
Wi-Fi連携に対応している体重計・体組成計というのは非常に珍しいのである。多くの体重計は「Bluetooth」には対応している。しかしBluetoothでの連携には大きな欠点が存在している。
それは、スマートフォンを体重計の近くまで持っていかないと連携が出来ない点と、製品によってはアプリを起動しなければ連携が出来ない点である。一方Wi-Fiに対応した体重計・体組成計であれば、体重計から自動的にWi-Fiを経由してクラウドへと連携されるため、いちいちこのような操作をする必要がない。ただただ、スマホを起動すればいつでも最新の体重計データを参照することが出来る。
これまで使っていた「Withings Smart Body Analyzer」も悪くないのだが……
これまでずっと使ってきたのは、「Withing Smart Body Analyzer」。どれくらい使っていたかというと、買った後にWithingsはNokiaとなり、Nokiaからブランドが分離されてまたWithingsになったほど。
この体重計の不満は、計測出来る項目が少ないことと、少し大きいこと、さらに言えば計測が0.1kg単位であること。体重・体脂肪率はカバーされているのだが、今となってはApple Watchで拾えるようになった「心拍数」等は拾ってもらってもあまりうれしくない。ちなみに、このWithingsには上位モデルがあり、こちらを購入するともう少したくさんの項目がカバーされている。
Withings Body Cardio フランス生まれのスマート体重計 ブラック Wi-Fi/Bluetooth対応 心臓の健康チェック&...
エレコムの体重計「エレクア/ECLEAR HCS-WFS01」は、Wi-Fiに対応した数少ない体組成計
そんな中、昨年くらいにエレコムよりWi-Fiに対応した体重計「エレクア/ECLEAR HCS-WFS01」が登場した。なんと言っても計測項目が多く、またWi-Fiに対応している。「エレコムが体重計?」と思うなかれ、割と力を入れているようで、筑波大学と共同開発した体脂肪測定を大々的に打ち出しているほか、EMSベルトとの連携機能まである。クラウドがいつまで続くのかが不安であったが、これなら数年間は続けてくれるであろう。何はともあれ、海外のOEM/ODMを販売するいつものエレコムとは少し異なる。
「エレクア HCS-WFS01」計測出来る項目と便利な機能
「エレクア HCS-WF01」で計測出来るのは、次の項目である。
- 体重
- 内臓脂肪レベル
- 体脂肪率
- BMI
- 骨格筋率
- 基礎代謝
- 骨量
正直、身長などを追加するだけで取得出来るような項目もあるのだが、「内臓脂肪レベル」や「骨格筋率」がついただけでもうれしい。また、便利な機能としては、以下が存在している。
- Wi-Fiによるクラウドへの直接データ連携
- ユーザー自動認識機能
- 50g単位測定
- ITOガラス採用
Wi-Fiはいわずもがな、うれしいのは最近の体重計には軒並み付いているユーザー自動認識機能がついており、さらに50g単位で測定してくれるところ。
Withings Smart Body Analyzerとの比較
Withings Smart Body Analyzerと比較すると、大きくは「内臓脂肪レベル」「骨格筋率」「基礎代謝」「骨量」の計測と、50g単位での測定が出来る点がエレクアのメリット。一方、エレクアからはBluetooth機能が省かれている。が、データ連係がWi-Fiで出来れば、Bluetoothで出来る必要は正直あまりないと思う。
また、画像の通りWithingsと比較して非常に小さい。この小ささなら、一人暮らし用の小さなマンションでも置き場所に困ることはない。
実際に「エレクア HCS-WFS01」を使用する
実際に設定をして使ってみると、このような形で測定結果が表示される。ただし、別に体重計で確認する必要はない。だってアプリで別に確認出来るのだから。
スマホアプリ「ECLEAR」をインストールする
「ECLEAR」というアプリをダウンロードしよう。まずはダウンロードから。
[appbox appstore 1368315733]
[appbox googleplay jp.co.elecom.android.eclear]
起動してみると、次のような形で計測した体重データを見る事が出来る。私は見事にダイエット中なのだが、こんな形で現れる。
正直、このうち「骨格筋率」は少しおかしい。この骨格筋率はアスリート並であり、そんなことはないはずであるためである。ちなみに、体重計に乗ったあとには自動的に反映されていないことがあり、右上にある更新ボタンをクリックするとデータがクラウドと同期され、クラウドに保存されていたデータが見えるようになる。この点はもう少し自動的に反映されるようにしてほしかった。
エクレアの計測データをAppleのヘルスケアと連動する
これまで、ECLEARはアップルのヘルスケアと連携することが出来なかったが、先日のアップデートからついにヘルスケアとの連動が解禁された。
右側のメニューから、「データ管理」をクリックすると、ヘルスケアとの同期ボタンが現れる。
ヘルスケアと同期される項目は体重・体脂肪率・BMI。もう少しほかのデータも連携されてほしかったが、ヘルスケア側の制約によりこれらの値のみの連携となる。
HCS-WFS01の気になるお値段
エクレア HCS-WFS01は、なんとAmazonでは8,000円程度で販売されている。Wi-Fiに対応している体組成計としては非常に安価だ。というのも、中華製の体重計のほとんどはBluetoothには対応しているもののWi-Fiへの対応はなく、この商品がおそらくWi-Fiに対応した最も安い商品なのだ。
Wi-Fiに対応しており、かつこのように様々な機能をそろえた体重計・体組成計としては非常に素晴らしいのではないか。コンパクトで置き場所を選ばず、利用している人物を自動的に判別し、様々なデータを取得出来、それらが自動的にクラウドへアップロード、さらにヘルスケアアプリとも連携出来る……ここまで出来てこの値段だったら、買わないという選択肢はない。
ヘルスケアと連携できるようになったことで、例えば「あすけん」等のアプリに自動的に体重を反映させるなど、様々なことが可能となる。ヘルスケア対応が入ったことによって、この体重計は「うーん、どうしよう」から「ベストバイ」へ一気に変わった。