Amazon DriveをUbuntu(Linux)で自動マウントする
Amazon Driveは容量無制限なので、録画したTSファイルの避難先として非常に有用であるが、外部ドライブとしてマウントする方法がなかなかない。しかし、Ubuntu(Ubuntuを問わずほとんどのディストリビューションで可能と思われる)であれば、次の通りに設定すれば余裕で実施可能だ。
acd_cliのインストール
acd_cliは、Amazon DriveをLinux上のCLIから操作するためのスクリプト。以下のサイトでインストール方法が丁寧に記載されているので、こちらからインストールして欲しい。
ただし、日本版Amazonでも容量無制限サービスが開始されたため、日本版を利用している場合言語設定を変更する必要はない。また、最近だとデフォルトではw3mがインストールされていないことがあるため、
sudo apt-get install w3m
と、w3mをインストールしておく必要があるだろう。
fuseを使ったAmazon Driveの自動マウント
スクリプトの用意
あとはfuseを使って自動的にAmazon Driveをマウントするだけ。まず、パスの通っているところ(今回は/usr/bin/)に適当なファイル(今回はacdmount)を作り、下記だけを入力して保存しよう。
#!/bin/sh acd_cli mount -ao $1
今回は全てのユーザーから使用出来るようにするために「-ao」オプションを付けているが、必要がない場合には削除してしまって構わない。
もちろん、上記のファイルを作成した後にはパーミッションを755にしておこう。
fstabの編集
最後にfstabを編集する。今回の場合、ネットワーク接続がされている場合には自動的に/amazondriveにマウントされるようにした。
下記のように/etc/fstabに追記する。
acdmount /amazondrive fuse _netdev 0 0
上記を実施したあと、初回だけは手動でマウントしよう。
sudo mount /amazondrive
これで全てのユーザーが/amazondriveにアクセス可能となる。なお、必要に応じてcronで定期的に
acd_cli sync
を行うようにしておこう(でないと、他の環境で変更された内容が反映されなくなる)。
これで再起動をしてもAmazon Driveを外部ドライブとして使用することが可能だ。
なお、当方の環境では、だいたい80Mbps程度の速度で転送が出来ていた(ベストエフォートの1Gbps環境、最大で200Mbps程度を観測した経験あり)。そこそこの早さで転送が出来るし、mvやcpといったコマンドで操作ができるのでお試しあれ。内部メディアのように使用出来て、非常に快適。